「知って得する知らずに損する」不動産知識を分かりやすく説明します。
引っ越し業者の数は、北海道から沖縄まで全国で1万社以上あるとも言われています。
引っ越しする方の数は限られていますので、業者はどうしてもお客さん(パイ)の取り合いとなってしまいます。
誰しもがSNSを利用できる今、良い評判も悪い評判も瞬く間に広がりますから、引っ越し業者のイメージ戦略は非常に重要となります。
流石に1万社も検証することはできませんが、アリンコさん、ハトさん、パンダさんなどの大手業者間においては、サービス内容や顧客満足度に大きな差異はありません。中規模クラスの業者においても同様です。各社とも独自の研修を終えた作業スタッフが対応しているのですから当然といえば当然ですね。
大手以外の業者はダメ?
個人業者のなかには研修も受けたことのないアルバイトが対応する業者もあるようですが、元大手引っ越し業者出身の方や大型荷物の搬入・搬出の仕事を行っていた方などもおり、技術やノウハウが充実している業者が多いのも事実です。
料金が安い分、一日に何件も掛け持ちしていることもあってタフな方も多い印象です。
さらに、セット料金に縛られない柔軟な現場対応をとってくれることもあります。
よって、大手だから安心、中小だから不安とはなりません。
では一体どっちを選べばよいの?
業者 | メリット | デメリット |
大規模 | ・均一な対応でスタッフによるバラつきが少ない ・プランや補償内容が充実している | ・料金が高め ・繁忙期は予約しづらいことも |
中規模 | ・地域密着型であり多少の融通が通る | ・プランや補償内容が必要最低限 |
小規模 | ・料金が最安水準にある ・色々と交渉しやすい ・少数精鋭部隊も多い | ・時間帯を選びにくい ・補償がない場合もある ・作業スタッフの能力にバラつきも |
学生や荷物の少ない一人暮らしの近距離の引っ越しの場合は中・小規模の業者を、中距離・遠距離の引っ越し、ファミリー世帯、安心感を求める方は、大手業者を選ぶ傾向にあります。
ペットの引っ越しに対応してくれる?
大手業者ではペット運送の専門業者と提携していることが多く、柔軟な対応が可能です。
また、遠方への引っ越しの場合、新幹線に乗せることもできますので、窓口で「普通手回り品きっぷ(1個290円)」を購入しましょう。
① 動物専用のケースに入っていること
② ペットケースの大きさはタテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内
③ ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内
といった制限があるので注意してください。なお、ペット用に座席は購入できません。
作業員(スタッフ)って紹介してくれるの?
単身者の方は意外と引っ越し回数が多いものですが、同じ業者ましてや同一スタッフであるケースは少ないでしょう。満足した引っ越しが出来た場合は、次もお願いしたくなるのが人の心情。
そこでこうした要望に対応するべく誕生したのが「作業員指名サービス」です。
最近ではこのサービスを行っている業者が増えてきています。オプション料金も無料の場合が多いですから是非とも利用したいものです。
ただし、実際に引っ越しされた経験のある方でも作業員の名前まで控えている方は稀ですから、なかなか使いづらいサービスですよね。口コミを頼りに指名しても、体は一つだけですから実際に担当してもらえるかどうかはわかりません。
そこで、このようなサービスを行っている引っ越し業者にあなたに見合うおすすめのスタッフを紹介してもらうのが近道です。一人でも多くのお客さんを獲得したい業者は、こうした相談に親身になってくれますよ。
どうやって探せば良いの?
大手の一括見積サイトでは入力が完了するとすぐにたくさんの営業電話が架かってきます『弊社で即決してくれたらもう少しお値引きしますので、他社からの電話は断ってください』と。引っ越し業者もライバルが非常に多くお客さんの確保に必死です。そこで営業電話が苦手な方には小規模業者を検討してみてはいかかがでしょうか?
各引っ越し業者のメリットとデメリットを参考に必ず相見積りをとりましょう。
下記サイトでは「顔写真」ではなく「口コミ」の方を参考に選択してみましょう(笑)。満足度の高い仕事をしてくれる業者は多いようですよ。
【体験談】 移転先も同じ都内23区内に引っ越しをしたときのお話しです。 間取りは2LDKでしたが、小規模業者に頼んだところ料金はなんと5,000円でOKとのこと。 もっとも、引っ越し業者の指定するプロバイダーと契約する条件付きでしたが引っ越し自体は満足でした。 安くても良い業者はあります。 ただ、閑散期だったとはいえ、さすがに5,000円は例外でしょうか。